三島命日に我が校を思う

会社に来て、喫煙所に行っても、誰もお友達がいないので、
日経新聞をチョコチョコと読みます。
と言っても、一面の一番下にある春秋ってコラムと、裏面にある
エロ小説なんだけど。。。
(私はこの小説が日経掲載にはそぐわないと思うし、面白くないと思う。)

で、春秋の今日のトピックは「三島由紀夫」。
今日は三島由紀夫が市ヶ谷で自害した日です。
三島由紀夫と言われ、「何を想像しますか?」と言われたら、あなたは何と答えますか?
金閣寺?同性愛?三輪明宏?
私は「中高の校長」です。

私の中高の校長は右翼思考のある人でした。
3学期の始業式、中学1年から高校3年までの全生徒約2000名をテニスコート2面という
猫の額のような狭い校庭に押し込め、寒空の下延々と、天皇の新年の挨拶について
意見を述べるのです。
もう何年も通い慣れてくると「またか。」と思うのですが、慣れないうちは、そのスピーチに
どういう意味があるのかさっぱり分からず、最後まで頭の中にハテナマークがたくさん。
たしか高3の頃の始業式の挨拶の時は、涙ながらに語っていたような。
生徒失笑、教員それを抑える・・・みたいな感じで、
立って聞いているのも面倒だしと、倒れる子も結構いました。

そんな彼には逸話があり、毎年11月25日には白装束(あるいは上下白のスーツ)を着て、
市ヶ谷の方を向いて一日立っている、というのです。
もう大分経ってしまっているので忘れてしまったけれど、確かに何度か見たことがあるような気がします。
朝、校長自ら校門に立ち、挨拶をしているのも異様な光景ですが、
それが白の上下と言うのも・・・近くには有名なキリスト系女子高もあり、きっとおかしな風景だったでしょう。
学校のあった場所は靖国神社にも近く、市ヶ谷にも近い立地でしたが、
現在は有明にその場を移し、校長から理事長へとなってしまった今、
彼は今日も市ヶ谷の方を向き、思いをはせているのでしょうか。
電話して聞いてみたいわ。

ところで、昨日夜、『カンブリア宮殿』という番組を見ました。
S女子学院の校長先生が出演されていて、学校での取り組みについて話されていました。
ここ数年で志望者数は60倍、偏差値は20ポイントアップということで注目されているようです。
その取り組みは28歳になった時のことを見据え、
中高一貫で将来のことを考えながら学習していく、といったようなものでした。
インタビューに答えている子は「将来は科学者になりたいです」とか
「将来はファイナンシャルプランナーになりたいです」とか、私の中高時代には考えなかったようなことを
つらつらと上手に述べているのです。
校長曰く、「将来に対しての目標に対し、スイッチが入れば自然にやる気が出る。
スイッチを入るようにする環境を作る。」とのことだったので、科学者志望の子はスイッチオン状態で
学力も知力も自然に上がって、学校側としても保護者側としても、よい関係を保てているように見えます。

さて、私がもしこの学校の子だったらどうなってただろうな、と想像しました。
多分脱落してたと思う。
そんな先のこと、分かる訳ない。と学校にそっぽを向いているような気がします。
なんか「将来は何になりたいか、今決めなさい。それがあなたの評価。」と言われてる感じ。
目標が見つからなければ相手にされない感じ。
誰かの真似をしてなりたくないものに注力しなくちゃいけない感じ。
あと私の年齢から見ると、なんかすごくビジネスライクな感じ。学校なのに。
生徒=客、父兄=スポンサー、project=商品、
将来の夢=商品使用後の生産物=お金を払ってでも得たい父兄の安心感・・・???
所詮私学って、金を産まなきゃいけない会社でしかないのかな?

私は中高をその「涙を流して天皇を語る」校長の下で過ごしました。
校則は厳しかったけど、何も「こうであるべき!」という教育は受けませんでした。
だからすごく学校生活も楽しかったし、窮屈に感じることも何一つなかった。
確かにレベルは低い学校だったかもしれないけど、押さえつけられる事もなく、
のびのびと楽しい10代を過ごせたと今でも思っています。
中学生の時に、28歳を想像したことなんて多分なかったし、
あったとしても「私はXXくんのお嫁さんになって、子供は二人。」とかそんな程度だったと思う。
私はそれでいいんじゃないかなって思う。
だって32歳になった今、5年後はどうしていたい?なんて、分からない。
私は将来のために今努力するのではなく、「今」と言う時を一生懸命に生きたい。
それでもいいんじゃないかな?脱落組の子には、こういう考えもあるって知って欲しい。
私はできることならワインアドバイザーをいつか取りたいなと思うけど、
こんなのムリでしょ、中高の時代には。中高の時代なんて視野が狭いんだし。
目標の到達点は変わったとしても、それまで一生懸命にやってきたことが無駄になるわけじゃないから、
できるだけ早めに目標を定めて行動して行った方がいい、と言ってたけど、
何もその目標が職業じゃなくてもいいと思うんだよな・・・
確かに若いうちからやっておいた方がいいことだって沢山あるとは思う。
でも中学や高校時代にしかできないことも沢山あると思う。
私は、自分に合った学校に行ってたんだな、と実感。
そして仮に私が子供を持っても、この学校には入れないと言うことも実感。

googleで「カンブリア宮殿」とブログ検索すると出てくるので、お気になられた方は
ぜひ学校のHPへ行ってみて。
ブログには賞賛のコメントばかりで、私のような人が見つからない・・・。
私は批判コメントがめんどくさいので、学校の名前は書きませんが。
いいのいいの、私は私、人は人。
いろいろな意見があるから、この世は面白いってもんだ。

ヤストちゃん、元気にしてるかな・・・
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