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イヴめしは「ぎんざ 山路」へ

尋常じゃない胃の痛みで目が覚め、これは会社に行っても無理。
夜の予定の方が私にとっては大切。ということで速効会社にメール。
家にあった胃薬を飲むものの、あまり効かず、ずっとベッドにいました。

そして夕方前にそそくさと動き出し、お出かけの準備。
胃は痛かったけど、どうしても食べておきたかったので出かけることにしました。

今年のクリスマスディナーは「ぎんざ 山路」。
ミシュラン東京で一つ星を獲得している名店です。
武士が以前の仕事の関係で何度かお伺いしていたことがあり、
その度におみやげに鯖寿司をおみやげで買って来てくれるのだけど、
これが酢飯ぎっしり、いい塩梅のしめ具合の鯖が絶品で、いつか行ってみたいと思っていました。
山路で有名なのは、食事の最後に出される「黒ごま鯛茶漬け」もとても楽しみ。

お店はカウンターと小上がりとテーブル席で構成される小さなお店。
私たちは入って正面のカウンターに通されました。
大将がいるから、このカウンターがお店を知るには一番なのかも。

出していただいたすべてのメニューを覚えているわけではないので、
少し思い出して書いてみると・・・
・ほうれん草の胡麻和え
・たこの桜煮
・ナマコ酢
・おつくり(赤貝となんだったかな?)
・焼き魚(鰆とかそっち系)
・鯨のハリハリ鍋
・鯖寿司
・伊勢海老のお椀
・このわた
・黒ごま鯛茶漬け

胃が痛いのであまりお酒は飲まないようにしよう、と思いつつも、
やはりこのような店に行ってお茶で通すというのもつまらないもの。
まずはエビスを瓶でいただき、その後は冷酒。八海山しか置いてないようです。
かなり抑え目で飲んでいたにもかかわらず、大将に「奥さん、飲むね~」と言われ、
飲まずにいられない始末。

少し他の人が書いたブログを読ませていただいたんだけど、
「濃いめの味付けが特徴・・・」ってあったけど、それは絶対にない。
むしろだし汁の味がはっきりと感じられる薄味です。
また冷酒は八海山しか置いてないことに対してコメントされている方がいたけど、
私はそれでよいと思います。
店主が作る料理に合うお酒があればそれが一番おいしい組み合わせということになるし、
もしそれ以上においしい組み合わせを自分が考えられるんであれば、
「こういう料理にはこのお酒の方が合いますよ」と提案できる客になればいいだけのこと。
ま、にわかグルメが偉そうにそんなことを言っているので少しムカっと来ました。
またそういう人に限ってランチにしか行かなかったり、店主の了解なく写真を撮りまくったりする。
非常識というか不躾というか・・・。

さてさて、私にとってのお味の感想。
一つ一つの料理が「ほらー!」っていう個性を持って主張しているわけではなく、
じわじわと、というか、ほんのりと、というか、炭のストーブで暖められている感じ、というのかな。
食べてほっとする味です。
強烈に「山路の○○が今日食べたい!」って感じじゃなくて、
「なんか山路、行きたいね~。」っていう感じ。
分かるかな?

この中で特においしいなと思ったのは、鯨のハリハリ鍋。
おだしがおいしくないと絶対においしくない逸品。
水菜・鯨とおだしのシンプルな構成。
一緒に乗っていたコラーゲンみたいなのはなんだったんだろう。
プルプルしてて動物性。味がちょっと強め。聞けばよかった。
すごいおいしかったわー。冬瓜にも見えたけど違うしなー。
あのスープでお茶漬したらものすごいうまいと思うわ。

それから初めて食べたナマコの感想。
かたい。
あまり好きじゃないかもなー。でもまずくはなかったけど。
このわたはおいしかったです。(多分サービス)
ナマコを見ると、どうしてもグアムを思い出してしまう。
また、昔読んだ吉本ばななのなんかの本の「ナマコは・・・」のくだりを思い出してしまう。
(分かる人だけに分かればよいのであえて書かない。)

黒ごま鯛茶漬けだけど、私の期待した感じの味ではなかったけど、
それはそれなりにおいしかった。私はゴマがあまり得意でないのでね。
この日は鯛茶漬けかハラス飯が選べていたが、私たちは鯛茶漬けに。
お隣の席の常連さんは「鯛茶なくなっちゃった~」と断られていた。
一つハラス飯にしてもよかったかもな~。

去年の「鮨 青木」、誕生日の「chez tomo」に続く、ミシュラン東京一つ星ツアーですが、
一番居心地がよく、また機会があったら、季節のメニューを食べに行きたいなと思いました。
大将にも「次の記念日はいつだい?」と聞かれ、「2月の結婚記念日です。」と答えたら、
「じゃ、次は2月だな。」と言われちゃったしな~。
でも重よしも行ってみたいのよね。

この後、いつもの通りヘルムへ行ったけど、胃の痛みが治まらず、
コニャックの葡萄ジュースとミルクティーをいただいてそそくさと帰りました。

あ~胃が痛くなかったら、もっと楽しめたのにな。